ひとつぶ ひとつぶ

ヨーロッパ在住。旅行ブログ

沖縄_宮古島_3

宮古島_与那覇前浜ビーチ

海水浴_2日目

 依然台風は近づいているものの夜から暴風域に入るなんて信じられない!くらい、私たちは幸運にも「宮古島の本気」を見ることができた。海は息を呑むほど青かった。

 

 南国の波は生あたたかくて、体温にちかいせいか柔らかく、肌にすぐ馴染むような気がする。水の中はしんしんとしていて、コポコポと自分の呼吸が奏でる音が優しい。遠浅で海底の砂が白く舞う中、銀色に光る魚たちを追いかけては見失い、また追いかけてはと夢中になる。そんなことをどのぐらい繰り返していたんだろう、水面から顔を出すとわいわいビーチの雑然とした風が少し冷たく感じられた。

 

Miyakojima_Yonahamaehama beach

 

 

沖縄_宮古島_2

サンセットビーチ_宮古島
 
海水浴_1日目

運の悪いことに台風が近づいているという。それでも、このどんよりとした曇り空の下でも、宮古島の海は本当に碧かった。それまで海が青いのは空の反射だとばかり思い込んでいた私には驚きだった。手ですくった水は透明で、底に広がる砂は白いのに、何がこの海をこんなに碧くしているんだろう。

帰りがけ、幸運にも晴れ間が見えたのでサンセットビーチによってみることにした。

台風のせいで雲は多かったものの、金色にゆっくりと染まってゆく空を見ることができた。何もかもが一瞬静寂に包まれて、リセットされるようなほんのひととき。今日という1日に感謝して、夜への身支度を始める。

那覇前浜ビーチ

 
 
海ぶどう

宮古島は思っていたよりとても小さくて、レストランや居酒屋、みやげやが集中して軒並ぶ西里大通りは、その夜も三味線の音楽や人々の笑い声を入り交えて焼き肉や鉄板焼き等々のおいしい匂いに満ちていた。

 

子連れ家族を快く受け入れてくれたそのレストランで私がさっそく注文したのは、海ぶどう。キラキラと緑色の数珠のように連なるかわいらしいその海藻を口に運ベば、食感は見た目どおりプチプチと口の中で弾けたが、味はというと、海そのものすぎてびっくりした。もずくの天ぷらやピーナツで作られたジーマミー豆腐も食べ、宮古島特産の鰹とシークアーサーの爽やかなカルパッチョと、お腹も心も「宮古島」に満たされた幸せな夜だった。

 

 

沖縄_宮古島_1

ボラガービーチ_宮古島
出発

インスタグラムで見てずっと行きたかった宮古島。まだ日本について3日目。しかも宮古島への飛行機は成田からの朝7時発、2時間前の5時にはチェックインをすませておきたい…ということで、最終で11時ごろに空港入りして、朝まで待つことにした。

 

早朝に出発する国内便が結構あるっぽく、かなり広々としたフードコートが私たちのような乗客のために解放されていた。たくさんのテーブルと無数の椅子が並べてあって、日本らしく給水所にはコップとテーブルを拭くためのフキンまでもがキレイに陳列されていた。椅子を10脚ぐらい使ってベッドを作って寝てる人、大盛りの牛丼をほおばって歓談している男子学生グループ、トランプをしている女の子たち、スマホやノートパソコンの画面に向かってじっと座っている人たち。おそらく300人ぐらいもの人がいたんだろうけど、そのわりには静かで、ゴミもあまり見当たらなかった。オレンジ色に照らされた、なかなかキレイなその空間とその時間はなんだかとても平和でありがたかった。

 

 

成田空港第3ターミナル

 

2、3時間ほど背中が痛くなる椅子で作ったベッドで仮眠をとった後、いよいよ出発。やっと少しマシな飛行機の椅子で寝れると思いきや、機内は冷房の霧が白く見えるほどキンキンに冷えていて、まるで冷蔵庫のチルド室のようだった。念の為1枚だけ冬用のセーターを持ってきたのは正解だった。それを着てぬくぬくといつの間にか深い眠りについた。

静かだった機内からだんだんと音がしはじめて、目を開けると窓からブルーに澄んだ海がキラキラと輝いていた。